北海道音楽大行進


旭川を代表するイベントと言えばまず何を思い浮かべるでしょうか？
冬祭り？烈夏夏祭り？バーサーロペット？それともさんろく祭り？
はたまた特に何も浮かんでこない？

実は旭川には北海道音楽大行進という強力なイベントが存在するのですが、
たぶんいの一番にこの音楽行進を挙げようという旭川市民はあまりいないのではないでしょうか。
なぜなら多くの旭川市民にとって音楽行進は護国神社祭の行事の一環であり、
特に年配の市民にとっては祭りの慰霊行事の一つであって
無意識の内に独立した「イベント」とは認識していないからです。
結果「旭川にはこれと言ったイベントがない。YOSAKOIのようなビックイベントを旭川でも創ろう」
などと言い出す人をこれまで数多く輩出してきたわけです。
昭和初期から続く伝統も規模も全国一の大吹奏楽パレードを毎年開催していながら何をか言わんやです。

音楽行進の歴史については「軍都の面影」にて触れていますので重複説明は避けますが、
このイベントにはYOSAKOIソーランのように地元テレビ局の強力なバックアップなどありませんし、
開催に当たって特にＰＲしているわけでもありません。
主催者側の一人である北海道新聞がその開催規模に似合わぬ控えめな予告・事後報道をする程度です。
にも関わらず4000人規模の参加者と沿道には16万人もの観客が集って来るのです。
近年はユニークな一般参加チームなども見られ全体的にたいへんカラフルなパレードとなりました。
現状では参加者や沿道の観客の多くは旭川とその近郊の学校関係者や住民ですが、
国内有数規模の吹奏楽祭としてまだまだ趣向を凝らし盛り上げる余地があるのではないかと思います。

慰霊の名の下に始められたこの音楽行進こそは、
旭川オリジナルのイベントとして大きな可能性を秘めているのではないでしょうか。



2006年北海道音楽大行進








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